鍼灸(しんきゅう)治療と耳にすれば肩こりや腰痛が最も有名であると思います。
最近では美容鍼として顔に鍼を行う認知度も増えてきていると思います。
多くの症状や病気の中で、がん治療に対して鍼灸治療が応用できることを
皆さんは知っているでしょうか?
がん治療と言っても手術や放射線治療、抗がん剤治療など選択しがあります。
その中でも緩和医療としての鍼灸医学は、今後患者さんの治療選択の一つとして
発展できればと私自身は思います。
緩和医療はかつては、終末医療・ターミナルケアと呼ばれ、ガンによる痛みの苦痛を
取り除くことに集中し対応していました。
ところが、現在では治療と並行して
「全人的苦痛」(身体的苦痛・精神的苦痛・社会的苦痛)に対しての辛さや苦痛
それらを取り巻く症状を緩和する、緩和ケアが提唱され実施されるようになりました。
・国立がんセンター
・東京大学医学部付病院
・北里大学
・埼玉医科大学
・東京女子医科大学
・千葉大学医学部付属病院
・神奈川県立がんセンター
・東北大学病院
・岐阜大学病院
・鈴鹿医療科学大学付属病院
・東海大学医学部付属病院
・大阪大学医学部付属病院
・明治国際大学付属病院
上記の大学病院以外でも現在鍼灸治療を行っている医療機関が増えています
そして、がん治療の一つとして西洋医学の治療と並行し東洋医学(漢方、鍼灸)を
行っています。
西洋医学ではできない範囲を東洋医学で補い、患者さんへ医療を提供できる流れは
垣根を超えて広がって欲しいと願うも、現在の鍼灸業界では厳しいのが現実だと思う。
次回は、緩和医療に対する鍼灸の効能をお話していきたいと思います。