当院の治療

当院の鍼灸治療


当院は
西洋医学・東洋医学の知識に基づき病態把握と診断と治療を行っています。
東西両医学を合わせる目的は、両医学の英知をあつめて最適な医療”患者さん
1人ひとりに合わせて提供することだと考えております。
また両医学とも「患者を治す」という根本は同じであります。

日々診療している中で、両医学とも言えることは長所と短所が存在し
偏った知識での治療では限界があると私自身では考えています。
すべてにおいて良い点・悪い点をふまえて判断しその時の症状・状態・体質に合わせた
治療方針・治療方法を取捨選択します。
患者さんの病を完治、改善及び緩和するため当院では、広い視野で多くの疾患・症状・状態を判断し
診るべくこのような治療方針で行っておりますので多岐にわたる疾患に対応しております。
また病名がわからないが....何となく体の不調が....という場合にも対応します。

代替医療 補完医療

・西洋医学‥‥西洋で発展してきた現代医学です
1.実証的かつ科学的根拠に基づいている。
2.器官・臓器中心に物質面を重視している。
3.客観的・分析的で、判断し病名を決定する

・東洋医学‥‥東洋で発展してきた伝統医学です
1.自然科学的で伝統医学である
2.心と体を一体としてみている
3.個人の体質・特徴を重視し病を診る

一般的に、西洋医学では患者さんが医師に訴える症状の中でも
特に主要となる「主訴」に重きを置いて診察・治療を行います。
血液検査・尿検査・免疫検査などの科学的検査によって病因を判断し
CT・MRIなどで画像検査を行い病気の原因を解明して
「病名をつける」ところから治療が始まります。
その病名に応じて投薬・手術などの投薬治療・外科的治療が行われます。
急性・慢性疾患問わず命の危険性がある病気・疾患を診断・判別することを得意としています。
急性疾患の見逃しや、重症化のリスクを事前に予防、重篤なケースの発見など
現代医療(西洋医学)である診察方法はかなり重要と捉えております。
そのため当院では必要に応じて西洋学的な診察・考察を用いて治療しております


東洋医学(漢方、鍼灸)は、二千年以上の歴史を有する医学です。
西洋医学とは異なり、病態・病因の追求よりは、病人に対する最適の治療法を優先的に
考ます。豊富な臨床経験を基にした医学体系で独特な治療法を持つ伝統的な医学です。
西洋医学だけでは得られないすばらしい治療効果が得られることがあります。
そのため患者さんの主訴だけでなく
関連する症状及び体質状態を細かく診断し、一人ひとりに合わせて治療を行います。
「検査には異常はないが、症状があり困っている」
「なんとなく調子が悪い」
「なんとなく体がだるい」
「病院に行っても良くならない」
「眠れない」
などの多主訴を訴える患者さんが近年増加傾向となっているため
西洋医学的な診察だけでは治療方針を導きだすことが困難とされています
そこで、東洋医学では病名を診るのではなく、人を診るものであります
自覚症状・病態・体質を診まして、西洋医学ではあまり着目させていない
概念である「冷え」・「お血(微小循環障害)」なども
病因のひとつと考え、病の根本を取り除くことで患者さんが悩ます症状の改善に至ります
上記のような、一見複雑な症状をひとつにまとめ病因を判断し、治療方法が確立することで
病の根本から改善へと導く治療を行います。
そのため、病名に囚われず幅広い症状、病に有効だと思われます。
症状によっては、急性・慢性疾患に問わず治療が可能だと考えております

また、必要に応じて医療機関(内科・漢方外来・整形外科・皮膚科・循環器科)
介護(居宅介護支援事業所・訪問看護・通所リハビリテーション)との連携を大事にしています。

どの疾患にも共通して言えることは、病気にだけ焦点を当てるのではなく、
生活習慣(食生活)・精神衛生・社会環境なども考慮して診療にあたるのが東洋医学の
特色といえます。
特に東洋医学の観点からみて食生活や生活習慣が知らず知らずのうちに体調を
崩す誘因になっている場合を多く認めます。
また、東洋医学には「未病を治す」という予防医学の考え方があります。
治療を行うことで病気を防ぐことができ、健康の維持・増進につながると考えています。
当院ではその点を指摘し、改善できるところは患者さん自身に対応していただくことも
重要と考えています。


洋医学の診断は主に四診(望診・聞診・問診・切診)と言われるもので行われます。

・望診(ぼうしん)視覚による診断です。
 望とは近くを視るというよりは、遠くから離れて視るという意味になります。
 そのため、患者さんが治療院に来院された時から診察は始まっています。
 顔面や皮膚、各器官の色・ツヤ、舌の状態(舌診)、患者さん全体から直観的に感じ取る生命力の
 有無などを拾っていきます。

・聞診(ぶんしん)聴覚と嗅覚による診断です。
 患者の発する声、話し方、呼吸、匂い(体臭・口臭)の異常を拾っていきます。

・問診(もんしん)記載して頂いた問診表に則って、東洋医学的観点から詳細な情報を拾っていきます

・切診(せっしん)触覚による診断です、切とは触れているという意味です。
 主に触診により腹部(腹診)や背中(背候診)や脈(脈診)、経穴(ツボ)や経絡などに触れることにより お身体の異常を拾っていきます。

もちろん鍼(はり)・灸(きゅう)を用いて治療を行います。
しかし、治療というのは施術だけではなく患者さんとの会話も大事と
私自身考えております。何気ない会話から治療のヒントが隠されていたり
会話をすることで、呼吸が整い自然と体の力が抜けることで症状の改善・緩和に繋がります。
そのため、当院では患者さんとの会話も重きを置いて治療しています。

鍼や灸をするだけでなく患者さんとの会話も治療の一つとして重きをおいています。

当院の特徴

以下の疾患はWHO(世界保健機関)で鍼灸疾患の有効性が認められています

・運動器疾患系 関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頸肩こり・五十肩・腱鞘炎          腰痛・外傷後の後遺症(骨折,打撲,むちうち,捻挫)・各種スポーツ障害等

・神経疾患系  神経痛・神経麻痺・筋肉痛・痙攣・脳卒中後遺症   
       
・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー等

・消火器疾患系 胃腸病(胃炎,消化不良,胃下垂,胃酸過多,下痢,便秘)・胆嚢炎
 
・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾・口内炎等

・内分泌代謝疾患系 バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血等

・泌尿器疾患系 腎炎・膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・前立腺肥大 ・ 陰萎等

・呼吸器疾患系 気管支炎・喘息・風邪および予防等

・循環器疾患系 心臓神経症・動脈硬化症・高血圧・低血圧症・動悸・息切れ

・婦人科疾患系 更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・のぼせ・つわり・血の道・不妊症等

・耳鼻咽喉科疾患系 中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・蓄膿症・咽喉頭炎  ・扁桃炎・声枯れ等

・眼科疾患系 眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい等

・小児科疾患系 小児神経症(夜泣き,かんむし,夜驚,消化不良,偏食,食欲不振,不眠)・小児喘息  ・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善等

・皮膚科疾患系 蕁麻疹・しもやけ・ヘルペス・おでき等 ・アレルギー 気管支喘息・アレルギー性鼻炎・眼炎等

その他の症状
首、肩、腕、背中の諸症状や違和感 胸郭出口症候群、寝違え、斜頸、背中のはり、腕のだるさ・しびれ、肘痛等

足と腰の諸症状や違和感ギックリ腰、足のむくみ、膝の痛み、ふくらはぎの痛み・つっぱり、足のしびれ、足の疲れ、外反母趾等

内蔵系統の諸症状や違和感胸やけ、 胃もたれ、胃のむかつき、膨満感、曖気(げっぷ)、二日酔い、悪心、嘔吐、乗り物酔い、憩室炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群、脂肪肝、過活動膀胱、過呼吸

婦人科系の諸症状や違和感痛み PMS(月経前症候群)、子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜症、生理痛、冷え性、妊娠に伴う異常(つわり、妊娠中毒症など)、搾乳困難、不感症、月経困難、産後の異常など

精神系統の症状 躁うつ病、イライラ、怒りやすい、拒食症、過食症、倦怠感、パニック障害、不安障害など

不妊治療・パーキンソン病・扁桃炎・扁桃腺肥大等 鍼灸の効果は科学的にも解明されつつあり、研究も進んでいます。 上記の一覧にない症状でも、お気軽にご相談・ご連絡ください。