カフェイン 静岡市駿河区馬渕鍼灸院

 近年、カフェインは、コンビニエンスストアでのドリップコーヒー、ペットボトル型コーヒー、エナジードリンク、眠気覚まし用の清涼飲料水、サプリメント、ガムなど様々な食品に添加され手軽に摂取することができる世の中になりました。

 そのため、このような食品を組み合わせて飲んだり食べたりすることで、気づかずにカフェインを大量に摂取してしまい、有害な影響が現れない量を超えている可能性があります。
そして知らず知らずのうちに身体に負担を与え、様々な症状や不調を訴えるケースが
増えているのではないかと思われます。

 また海外ではカフェインの大量摂取により、年間数件の死亡事故が報告されています。
このことには注意が必要です。中でも、錠剤などの一度に多量に摂りやすい形態のサプリメントは、医薬品と同等以上の量が含まれるものがあります。また、清涼飲料水などは子どもでも手軽に利用できてしまいます。

ここではカフェインの良い点・悪い点をふまえて
自分自身のお身体に合わせて摂取頂きより良い生活になれれば幸いです。

カフェインの目安摂取得量(1日)

飲料 カフェイン量(100ml当り)

・レギュラーコーヒー約 60mg
・インスタントコーヒー 約 60mg
・玉露 約 160mg
・煎茶 約 20mg
・紅茶 約 30mg 茶
・ウーロン茶 約 20mg
・コーラ飲料 10~13mg

一日当たりの健康に悪影響のない最大摂取量

・健康な成人 400mg/日

・妊婦  
    300mg/日 オーストリア保健・食品安全局(AGES)
    200mg/日 英国食品基準庁(FSA)
    300mg/日 カナダ保健省

・子供2.5mg/kg 体重/日

   4~6歳 45mg/日
    7~9歳 62.5mg/日
   10~12歳 85mg/日

上記のように一日の目安としてカフェインの摂取量が設定されていますが
カフェインに対する感受性は個人差が大きいため、健康に及ぼす影響を正確に評価することは難しく、カフェインの一日摂取許容量は個々によって異なり少量でも
命の危険性を及ぼす恐れがありますので摂取しないに越したことはありません。

カフェインの良い点

・覚醒作用…集中力の向上、計算力や記憶力の向上、運動能力の向上
※脳内にある「アデノシン受容体」に作用し、アデノシンの働きを抑えることで
脳を覚醒させ、興奮作用・覚醒作用により眠気など改善

・利尿作用…体内の老廃物を排出する、浮腫み予防

・脂肪燃焼を促進
※摂取後血液にのり約30分で脳内に到達するため、運動前30分前に少量の
カフェインの摂取で脂肪燃焼を促進し体脂肪を減らします。

カフェインの悪い点

・胃酸分泌促進作用…胃粘膜傷害を引き起こしやすくなる

カフェイン中毒の症状


頻繁にカフェインが体に入ってくると人体の方が、カフェインに対して耐性ができ
最初は少量で効果があったのが徐々に量が増え始めて効きにくくなります。
こうなってくると常にカフェインを摂取していないと、眠気や疲労感、集中できない状態が続くという状況になり、そしてカフェインを摂取することでこれらの症状が消える。また欲しくなる。飲んでも効かない。量が増える。そして強烈な離脱症状に襲われるカフェインに対して依存症の症状となり1回の摂取量が増えていくと、やがて中毒症状が起こる量に至ります

カフェインの過剰摂取による中毒症状は次のようなものです。

〇吐き気、嘔吐
〇手足のしびれ
〇動悸
〇悪寒
〇意識消失
〇心肺停止

・カフェイン依存症に‥‥?

脳内にある「アデノシン」と「アデノシン受容体」と呼ばれる2つの物質がくっつくことで、人は“疲労”を感じます。しかし、カフェインを摂取すると、血液に乗って脳内に入ったカフェインがアデノシン受容体と結びつき、アデノシンが受容体と結合できなくなるため、人は疲れを感じにくくなくなります。コーヒーを飲むと、眠気が覚めて体がスッキリとしたように感じるのはこのためです。ただ、カフェインの摂取を繰り返すうちに、少量のカフェインでは脳へ働きにくくなくなってしまいます。これにより、人はいっそう疲労を感じ、それを解消しようとカフェインの量が次第に増えていき、“カフェイン依存症”に陥ることがあるのです。
カフェインを摂取しないと体にさまざまな不調が現れるというのは、
「カフェイン依存症」の特徴です。

カフェインは良い点・悪い点があります
自分にあった適切な量を摂取することで快適に生活を送る手助けをしてくれます。
しかし、一歩遣い方を間違えると体調を崩しやがて病気になる可能性を秘めているので
しっかりと適切な量を考え摂取して頂ければと思います。

2021年06月18日