人間の体は、食べるものによって体が形成させ、
各機能や治癒、健康維持を行う上で、様々な栄養素が必要とされています。
しかし、現代人の食生活は糖質・塩分・飽和脂肪を多く含む
食事をする回数が増えています。

逆に、魚類・きのこ類・根菜類などが圧倒的に不足しています。
ビタミン・ミネラルなどの「微量栄養素」は、代謝や認知機能、神経伝達
骨や筋肉の健康維持、心臓の血管などの循環改善、免疫機能などを支える
重要な役割を担っております。

こうした「微量栄養素」が欠けた食生活を続けますと
生活習慣病、糖尿病、腎臓病、認知症、骨粗鬆症、心臓病、精神病
癌などの慢性病のリスクが高まります。
今回は、現代人に摂取してほしい栄養素５選を紹介したいと思います。
ただ、一つだけ栄養素を摂取することで健康になるわけではありません
バランスよく様々な栄養素を摂取することが健康維持に必須となります。

【マグネシウム】

生命を維持するためのエネルギー代謝に不可欠な栄養素であり
体内にある300種類以上の酵素を助ける働きがあります。
・骨の形成をサポート
・筋肉の円滑な運動に関与
・神経情報の伝達
・血圧や体温の調節

海藻類に多く、枝豆・大豆,大豆製品に含まれます。

【亜鉛】

新しい細胞を作るために必要な栄養素となります。
細胞の安定化・活性化に関与する働きを持っています。
・皮膚の乾燥や傷の治りが遅くなり皮膚トラブルになりやすい
・味覚障害
・髪の毛のトラブル
・男性不妊
※性ホルモンの合成、精子の生産に関与する

牡蠣に最も多く、豚レバー・赤身肉に含まれます。

【ビタミンD】

脂溶性ビタミンの一つとなり、ビタミンDを摂取する方法に二通りあります
１…食品からビタミンD２・３を摂取する
２…日光を浴びて皮膚からD3を合成する
・強い骨を維持する作用
・血中カルシウム濃度を一定に保つ
・筋肉の合成を高める作用
・最近の研究によると糖尿病及びうつ病のリスクを軽減
※ビタミンDの過剰摂取は腎臓機能に影響するため
サプリメントによる過剰摂取は注意が必要です。

サケ、サバ、卵、きのこ類に多く含まれます。
魚類を毎日摂取することは難しいため
きのこ類を普段の食生活に取り入れることをおすすめします。

【食物繊維】

一般的にも馴染みのある栄養素だと思います。
食物繊維には不溶性、水溶性という2つに分けることができます。
お互いに同じ作用や働きをしますが異なった腸内の働きも行います。
【不溶性食物繊維】…穀物、豆類、野菜、きのこ類
・食欲が抑制される
・腸内を刺激し蠕動運動を高める
・腸内環境の改善
【水溶性食物繊維】海藻類、野菜、芋類、きのこ
・血糖値の上昇を抑える
・血清コレステロールを下げる
・便の形状を調整する
・腸内環境の改善
【その他の作用】
・がんのリスクを下げる
・糖尿病予防
・メンタル改善

【たんぱく質】

現代食で意外と摂取できていない栄養素ではないでしょうか？
意識して動物性・植物性たんぱく質を摂取しないと基準に達しないです。
体重1㎏×１ｇ　年齢、運動量によって異なりますが目安となります。
例体重60㎏男性　　1日摂取たんぱく質６０ｇ
たんぱく質もお肉からだけではなく卵・魚類・植物性たんぱくなど
様々な食材からたんぱく質を摂取すると体に吸収しやすくなります。
・筋肉・臓器・皮膚・毛髪などの構成成分
・ホルモン・酵素・抗体などの体を調整す構成成分