呼吸について#1

①適度な運動
②正しい呼吸
③適切な食事

生命力も旺盛であり臓腑(内臓)・筋骨も丈夫で気も充実し
活動的で、外邪(風邪等)や外傷にたいする免疫力も強く、病気になりにくく
心身共に健康であると上記の生活習慣がきちんとしていると
東洋医学では健康であると考えます。

③の食に関しては、別のブログでお話をしていますので興味のある方は
覗いていただけると幸いです。

今回は、呼吸について東洋医学的視点と西洋医学的視点に分けて話をしていきたいと
思います。

我々人間は、生命を維持するために必要な酸素を生体内あるいは組織内に取り入れ、
代謝の結果生じた二酸化炭素を組織外あるいは生体外に排出する機能を呼吸といいます。

安静時の成人の呼吸数は毎分約12~20回とされ、新生児では速く、年齢を重ねるに伴い
減少します。覚醒時にも睡眠時にも常時律動的に行われ激しい運動の際には
呼吸運動が高まり、より多くの酸素を取り込み、より多くの二酸化炭素を排出させる
仕組みになっています。

適切な呼吸とは……
適切な呼吸を行う上で重要となる横隔膜・肋間筋(外肋間筋、内肋間筋)・胸郭運動が
スムーズに連動することで上下運動が行われ、少ない力で呼吸することができます。

肺の周りを覆う胸郭の肋間筋や横隔膜など主要な呼吸筋の他にも腹部、背部、首周辺の
筋肉の作用にによって、肺の収縮・拡張運動が可能になります。
息を吸うときに胸郭を広げる筋肉を「吸息筋」、息を吐くときに胸郭を縮める筋肉を
「呼息筋」と呼んでいます。

しかし、日頃の運動不足、ストレス、栄養過多、姿勢の乱れ(猫背)、環境的ストレスなどで生じたいくつかの原因によって複雑にからみあった結果、肋骨・背骨・横隔膜が正常に動きづらくなり、胸郭(肋間筋・肋骨)の動きも悪くなるため、首・肩周り・背中の筋肉が慢性的に疲労し凝りを生じるため胸や背中の筋肉はどんどん弱っていきます。

これらの筋肉が硬くなり柔軟性が失われることにより、適切な呼吸運動が制限されることで、知らぬ間に呼息・吸息が浅くなっています。
胸郭の動きが悪くなることで、酸素を体内に取り込み全身にゆきわたらせることが弱くなり

体が緊張しやすく・筋肉が硬くなり、細胞や組織に栄養が届かなくなる悪循環が生まれ
体の弱った部分が回復させる機能が低下します。
回復する機能が低下することであらゆる症状を起こす引き金となり
「なんとなく疲れる」・「元気がでない」など病気や不調となる方が増えています。

呼吸をするときには首や肩甲骨、肋骨周りの筋肉を使います。
これらを呼吸補助筋と言います。

呼吸補助筋が硬くなりことで、呼吸が浅くなり交感神経が優位になり、肩に力が入りやすくなってしまい筋肉が疲労し凝りの悪循環となります。

次は、呼吸補助筋について書きたいと思います。



 

2023年08月28日