寒暖差による病

寒さが日に日に強まり、体調を崩す方が増えてきました。
特に、”めまい”の主訴を訴える患者さんが多くみられます。
「目が回る」、「ふらふらする」、「ふわふわする感じ」、「立ち眩みがする」、「天井が回っている」など、「めまい」という言葉には、様々な症状が含まれています。
そのため、命に関わる重篤な場合から、首こり肩こりなどの自律神経が影響して引き起こす
場合など患者さんによって異なるため安易にしてはいけないこともある症状です。

寒暖差によりストレスが体への負担となり、様々な不調を発症しやすくなっています。
上記にもお伝えしましたが、「めまい」も同じく多くの患者さんが訴える一つといえます。
少しでも、体へのストレスを軽減するため私自身が、普段気をつけていること習慣化していることを、あげたいと思います。しかし、あくまでも私自身の生活リズムにあった内容になるため万人にあてはまるものはないですが、少しの参考になれば幸いです。

心持として「こんなもんか」・「そんなもんか」の考えです。
人間考えすぎたり、重く悩んだりすることは誰にもあると思いますが。
実際考えたり、悩んだりしても現実はなにも変化しません。
むしろ悩み精神的に不安定に陥る場合もあります。なので、色々考える前にイライラしたりパニックになる前に「こんなもんか」・「そんなもんか」と考えてみるのも心を安定させる訓練かもしれません。

・7時間以上の睡眠
・シャワーよりも湯船に浸かる
・1日20分以上は日光にあたる
・毎日3分でも良いので掃除、身の回りを整頓
・1日のルーティンを作る
・ジャンクフードの食べる回数を減らす
・素材の食品から栄養を摂取する
・目標・目的・計画作る
・やるべきことを直ぐに済ませ、後回しにしない

当たり前のような内容ですが
実際に毎日繰り返し、繰り返し行うのは意外とストレスになる方が多いと思います。
私自身も最初から行えていたわけではありません
長い時間をかけて継続してきた作業が、今では当たり前となり
生活リズムをある程度固定することで、余計なことは考えず心技体とも安定しているように思われます。

長くなりましたが、ここで「めまい」について少し解説したいと思います。

1.めまいの分類
めまいは、自分自身または周囲が回転する感じがして目が回る「回転性めまい」
体がふわふわした感じでふらつく「浮動性めまい」、目の前が真暗になるまたは意識が遠くなる「失神型めまい」のざっくりと3つに分けることができます。

①回転性めまい
回転性めまいの症状は、自分自身がぐるぐる回転している、周囲がぐるぐる回転する感じを訴える方が多いのが特徴です。回転性めまいに伴う症状としては耳鳴り、耳閉感(耳がつまる)
難聴、ひどい場合吐き気、頭痛なども発症します。回転性めまいの多くは耳の異常が原因とされていますが中には脳梗塞や脳出血などの脳の病気が原因で起こることもあります。

②浮動性めまい
浮動性めまいの症状は、体がふわふわする、雲の上を歩いているような感じがするという症状が特徴的です。頭痛、顔や手足のしびれや麻痺を伴う場合ですと脳の病気を疑い精密検査をすることが多くなります。中でも脳幹梗塞、小脳出血などが見逃されやすいとされ注意が必要です。

③失神型めまい
失神型めまいの症状は、目の前が真っ暗になる、ふわっとなって意識が遠くなる、立ち眩みなどの症状を訴えることが多いです。失神型めまいの多くは、血圧の変動が原因で起こるとされています。貧血や低血圧症など体質的に弱い方が多くみられます。

2.原因疾患

めまいは内耳(前庭迷路)や前庭神経に原因のある末梢性めまいと、小脳・脳幹に原因のある中枢性めまいに大きく分けることができます。

末梢性めまい…内耳の障害・良性発作性頭位めまい・メニエール病・突発性難聴・内耳炎・前庭神経炎などでみられます。

中枢性めまい…脳血管障害による小脳脳幹梗塞・小脳脳幹出血や小脳脳幹腫瘍・聴神経腫瘍・髄膜炎などが原因で起きます。脳幹や小脳病変による中枢性めまいは回転感が少なく方向の定まらない不安定感や宙に浮いたような感じが特徴である。

注意しなくてはいけないのが、めまいの症状がいつまでも治らずに続くことがあります。
このような場合は脳疾患の可能性も考慮し、脳神経内科や脳神経外科での検査が必要になることがあります。

また、めまいの症状及びその他の疾患でお悩みの方は是非連絡ください。

2023年12月06日